JAL、燃油サーチャージの基準自体を変えちゃった!

投稿者: | 2014年2月7日

2014年2月5日(水)、JALが2014年4月1日~5月30日までの燃油サーチャージの値上げを発表しました・・・
燃油サーチャージの価格決定のかなめ、ケロシンレートの価格推移を日々(けっこう日々)気にしている私としては、
ええ== なんで~ といった思いだったのですが、
だって、JALの燃油サーチャージ設定の基準に当てはめれば、4月1日からのサーチャージは据え置きのはずだったんです!
2013年12月1日~2014年1月31日までのケロシン(U.S.gulf coastの)価格の平均は、1バレル当たり123.3379米ドルだったんですもん。
値上げなしのはずよね。
(燃油サーチャージとケロシン市場価格との関係についての過去記事をご覧になりたい方はこちらをどうぞ
航空燃料市場価格(ケロシン価格)からANAの燃油サーチャージを予測する )
それが、値上げ?!
JALのプレス発表をよく読んでみると、そのからくりがわかりました。
JALは燃油サーチャージ設定の基準自体を変えちゃったんです!!
悲しいというか、なんていうか。
今までは、こちらの基準表に沿って燃油サーチャージが決まっていましたが↓

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2014年4月からはこちらの基準が適用されます↓

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1バレル123.3379米ドルということは、ゾーンGに当たります。
旧表では、日本韓国間片道で2200円ですが、新表では2500円です。
300円のアップですね。
円安だからだそうです。
円高のときには、良い方に基準を変えてくれていたので、そう言われれば、なんとも言い返せないですけど。
(2012年4月からの改定基準表を円高のため、変更しました
→ http://press.jal.co.jp/ja/release/201202/002035.html )
まあ、いつかくるかな~とは少しは思っていますが、ついに来ましたか。
円安の恩恵を受ける前に、円安のマイナス点ばかりが目につくこの頃です・・・
さて、ANAはどうするんでしょうかねえ。
前回JALが改定基準表を改定したときもANAも(良い方に)追随したので、やはりANAも基準自体を見直して、燃油サーチャージを値上げする確立が高いのでしょうね。
(追記:ケロシン価格についてですが、私はU.S.gulf coast市場によるデータを使って計算していますので、2013年12月1日~2014年1月31日の平均は、1バレル当たり123.3379米ドルと出しています。
実際にはJALはシンガポール市場のケロシン価格を使っているので、数字が少しずれてしまっています。
2013年12月から2014年1月のシンガポールケロシン市場価格の2カ月平均が1バレルあたり123.88米ドルです。
シンガポール市場のケロシン価格のデータがうまく見つけられないため(有料なものはあるのですが)、U.S.gulf coast市場のデータを使っているんですよね。無料のデータ先をお知りの方はお教えくださいませ♪ 2014/02/07)

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